人事のススメ!

これからの時代に求められる人事の考え方を書き綴るブログ

「出世する人」と「出世しない人」の違いはどこにあるのか?

「見込みがある人」と「見込みがない人」の違いとは?

今回は、仕事において「出世する人」と「出世しない人」のお話です。長年人事をしてきまして、この見極めが企業にとって非常に重要です。要は誰が要職に就くかで、会社の価値発揮や業績に大きな差が出てしまうのです。いわば「見込みがある人」をどう見極めるかが、人事にとって非常に仕事になるというわけなのです。比較的容易な考え方は、「見込みがない人」を出世させないという方法で、絞っていくと自ずと「見込みがある人」にたどり着くのです。今回は、僕が考える「見込みがない人」をいくつかご紹介します。

 

  • 自己分析の視野が狭い人=自己認知が低い人

    学生時代に就職活動で自己分析をされた方も多いと思います。仕事が出来る出来ない以前に、その視野がモノをいいます。これはいわば自分の社会観や仕事観を表します。自分主体ではなく、社会や周囲を主体に自分を見た場合、自分がどう映っているのか?を広い視野で考えられるかどうか…。「視野が狭い」というのは、なかなか研修するなどの対策だけでは直せません。特に自分主体だけでモノを考える人は、周囲の環境や人のせいにしてしまう傾向があり、自分で何かを変える力が乏しいことが分かります。自分の力で何かを変える気があるのかどうかが、重要なポイントと言えるでしょう。見込みのある人はその逆です。常に社会や周囲を主体で考え、自分はどう映っているかを意識して、それを自分の変革やチカラに吸収しようと考える人です。よくある他人の評価を気にして、萎縮するタイプとは似て非なるものです。萎縮する人は自分で何かを変える気はないのが通例ですから…

 

  • 人に「当たり前」を求め、自分に「当たり前」を課さない人

    施しを受けて当たり前、自分は人に施しをしない人…こういう方も多いです…。「感謝できない人」と言い換えることも出来ます。例えば…

    ・「●●は会社として当たり前だよね…」
    ・「上司だったらそれくらい分からないといけないよね…」
    ・「普通「彼女」だったらさ…」

    など、施しを受けることばかり先に考え、自分で何か施しをすることを当たり前と考えられない…。こういう「見込みのない人」を組織に抱えてしまうと大変です。仕事の知識量は豊富ですが、こういう利己的な方も多いと思います。ジャック・ウェルチに言わせれば、「組織から排除すべき」人材なのです…

    ・周囲に辛辣な意見を述べる割に、自分で何かをしようとは思わない…
    ・出たものにイチャモンをつける…
    ・それを振られたら「自分の仕事ではない」などと理屈を並べて回避…

    皆さんの周囲にも結構こういう方がいらっしゃるのではないでしょうか…?

 

ここまでご覧いただいておわかりかと思いますが、見込みのある人は、周囲や社会を鑑み、多くのことを自分に課せられる、視野の広さと謙虚な人ということです。「そんな人いるの?」と思われるかも知れませんが、結構いますよ…。特に若い方で。 そういう人をすくい上げられない企業や社会状況があるのかもしれません…。人事は、うわべの知識や経験だけで決めてしまったり、口が上手いなどの表面的なところでだまされてしまってはならないのです。

 

ウィニング 勝利の経営

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